薬物は絶対に駄目だから、日本では議論もできない


こんにちは、中山です

先日、とある著名な役者兼ミュージシャンが薬物の利用で逮捕され、話題はそれ一色となっています

報道されることは本人の使用履歴などですが、それと同時にこのミュージシャンの出演した映画は今後報道されるべきなのか、音源は発売されるべきなのかが議論となっていますが、その議論がときに噛み合っていないように感じることが多くあります

それは、麻薬規制に対する認識のちがいなのではないでしょうか

盲目的に麻薬はダメと信じる人、禁止の意味を理解する人

この理由の第一に、日本では麻薬は絶対にダメと信じる人が大多数であることがあるのでしょう

麻薬であれば何であれ、盲目的にダメなのです

そういった人たちの認識と、法律的に禁止されている理由にはズレがあります

法律では、もっと合理的な根拠があってこれらを禁止しています

もともとコカインはアメリカでは一般的なモルヒネの治療薬として販売されていました

イギリスの探偵小説シャーロック・ホームズを読むと、ホームズがコカインを皮下注射する描写があって驚かされます

一般的に入手しやすい薬で清涼飲料水に利用されたりもしましたが、後に依存する性質があったので禁止となりました

それとは逆に、アルコールは昔はアメリカでは違法だった時期があります

アルコールは他の麻薬に匹敵、もしくは上回るほどに依存性が強く、それにより死亡する人も多いので、仕方のないことでしょう

しかし、アルコールは自宅での醸造もしやすく、昔から文化として根付いてもいるので、違法にするとブラックマーケットでの流通が拡大していまうので、後に合法となりました

こういった時代背景やあって薬物は禁止されたりしていくのです

薬というのは体に影響を及ぼすために開発されるもので、それが流通するのか規制されるのかというのは紙一重の部分があり、禁止にはこうした背景に合理的な理由があることを理解していないと、禁止に対する認識は違ってくるでしょう

薬物の禁止は時代と国で大きく異なる

戦前は、日本でもヒロポンという薬が流通していました

これはメタンフェタミンのことで、覚醒剤の一種です

疲労を取る薬物としてとても効果的だったそうで、広く使われていたそうですが、戦後には禁止になっています

今回のミュージシャンの件では、コカインと大麻の利用での逮捕でしたが、大麻は現在、世界的には合法化の方向に舵をとっています(また、例えばポルトガルはコカインも利用は合法です)

大麻はがん患者の苦痛を和らげたり、鬱の治療に使われることで効果を発するようです

日本でも、大麻が喘息の薬として使われたことはありますし、神道と大麻は強いつながりがあります

麻薬というのは、特定の成分が絶対的に悪で人類から遠ざけなければならないという根拠があるわけではなく、そのときの時代風景や国の置かれている状況によって変わっていく、とても流動的なものなのです

逮捕者の作品の自粛は、認識の違いから生まれてくる

今回、麻薬で逮捕されたミュージジャンの作品が全て販売停止になったことが話題となりました

停止となった理由は複数あるでしょうが、大きな理由として薬の影響力が作品に与える力でしょう

薬物の酩酊状態で良い作品ができるのはある意味でドーピングと同様で、そういった状態でつくられた作品は良いものではない。

麻薬を使うこと良い作品がつくれるのではないかと真似をする人が出てくる

それらが大きな理由かと思います

しかし、そういった理由は麻薬の禁止は時代や国とともに違ってくるという理由で反論することが可能です

前述したシャーロック・ホームズの作者のコナン・ドイルがコカイン中毒だったことは有名な話ですが、それでも彼の作品は評価されています

当時はコカインは合法でしたから、特になんの問題もなかったのでしょう。時代が変わった現在でも同じ本が出版されていることはあまり問題視されていません

薬物を使って作品を残すことの正当性と、その薬物が違法か合法かは論点がちょっと違います

こういった議論のズレが起こってしまうのは、やはり日本が盲目的に薬物は禁止となっていることがあるのでしょう

盲目的に禁止を信じている人もいれば、そういった社会なので麻薬に対する十分な知識を持っていない人も多くいます

そういった人ばかりの社会で、議論をすることは難しいのです

日本は、薬物の理解で世界においていかれている

前述したように世界的には大麻は合法化の流れです

アメリカの合法な州ではすでに簡単に買うことができますし、大麻ビジネスの規模も広がっています

オランダのアムステルダムはずっと昔から大麻は合法で、それがおおきな観光の目玉になっています

大麻だけでなく、たとえはポルトガルは基本的にコカインなどのハードドラッグも所持は合法です

こういった、麻薬に対する認識は今の世界てもモザイク状になっていてそれによるビジネスも技術開発も行われています

そういった状況に、いまの日本のこの盲目的な禁止は完全に出遅れているとも言えます

まとめ:それでも、薬物の盲目的な禁止は素晴らしい

日本は、薬物には非常に厳しい国です

今回のように、利用者には厳しい社会的制裁があります

盲目的な禁止のためにに、今回のような薬物に対する知識のない人が多かったり、マスコミでの報道の趣旨もおかしなことになっているのでしょう

また、前述したように、大麻ビジネスでは日本は世界からどんどんと遅れていくことでしょう

しかし、私はこの状況は非常に好ましいことであり、日本の誇ることであると感じています

麻薬は、多かれ少なかれ人体に害を与えるものであり、だからこそ違法とされています

もしくは、社会秩序を壊すものとして禁止されています

アメリカなどで大麻が合法化の流れにあるのは、地下経済での流通があまりにも多いので取り締まることができないというがおおきな理由です

社会秩序のためには本来であれば違法としたいのに、仕方ない合法としているというのが正しい認識でしょう

日本では現在、そういった地下経済などの要因はなく、純粋に社会や人体に悪影響を及ぼすかどうかで麻薬は禁止されています

こういった、ある意味で盲目的な、余計な議論の余地を挟まない方法は窮屈ではありますが、そのおかげで現在の日本社会の麻薬に対する厳しい態度は維持できていると言えるでしょう

欧米やアジア圏では、ちょっと街を外れると路上で薬物を売っている人などをみることがありますが、日本ではそういった光景にふれることはまずありません

薬物で身を滅ぼすという話もまず聞きません

この状況は本当に素晴らしいことであり、ある意味で信仰とも言えるこの議論の余地もない麻薬に対する拒否反応は、私はとても良いことであると考えています

ほいでは!


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする