家族が民間療法にハマるリスク


こんにちは、中山です

あまり家族のことを話題にするのも恐縮ですが、私の母は民間療法が好きで、色々なものを見つけてきては試しています

家族が民間療法にハマるというのは、今後も多くあるトラブルなのではないかと感じることがよくあります
私の母の場合も簡単なトラブルになりそうになり、幸いにも現在は元に戻っています

私の母のケースを紹介します

治療法のない健康不安が、民間療法にハマる第一歩

私の母が民間療法にハマりだしたのは、高齢になって更年期障害の症状が出始めてからです

身体中が急にほてったり、全く気力がなくなってしまったりと母の症状はあまり好ましくないようで、仕事終わりや休日には一日中寝ているということもよくありました

病院にもよく通っていましたが、閉経によるホルモンバランスの変化で起こる更年期障害は高齢者には当たり前のことなので、特に決定的な治療法などありません
そのため、通院での治療はあまり効果がなかったようで、途中で通院をやめてしまいました

処方された薬も気を紛らわせる程度のものしかなかったようで、途中で飲むことをやめてしまいました

これまで、治療で治る病しかかかったことのなかった母にとって、きっと治療の効かない症状はなかなか辛い現実だったに違いありません。
母は高齢といえどば高齢ですが、まだまだ十分に働く元気はありますし、気力もあります
それが、更年期障害というある意味通常の治療では治らない症状で日常生活に支障をきたすというのはかなり精神的にも負担が大きかったのでしょう

それ以降、母は更年期障害を治すために何かないかということで、いろいろと試すようになりました

高額な民間治療を紹介する人は確かにいます

更年期障害になってから、母は色々な民間治療を試しました。
健康食品も色々と試していたようでしたし、針治療やヨガに行ったりもしていました

そういった民間療法はそこまで生活に支障があるものではなく、金銭的にも問題のあるものではなかったので、私は母に少しでも気休めになればいいと思い見守っていました

しかし、ある時から母が通うようになった漢方薬を処方する人に関しては、あまり人に進めるようなものではない印象を持っています

ある時、母は近所にある漢方薬の処方をしてくれる薬局のような場所に通い始め、そこで処方してもらう漢方薬を飲むようになりました

しばらく母が飲んでいて、私にも勧めるようになったので、ある時に私は母について行ってその薬局のような場所を一緒に訪ねることにしました。
私は、事前にはそこはある種の個人薬局のような場所かと思っていたのですが、実際に行ってみるとそこは思っていたものとは少し違っていました

そこは、白を基調にした非常に綺麗な建物で、待合室と受診室、そして漢方薬の調合室があるシンプルな作りでした
オーナーの男性は50代ぐらいで、非常に物腰の柔らかい男性です。
母が男性に向かって現在の自分の症状を伝えると、男性は自分の親指と人差し指を引っ張り、いわゆるOリングテストで母の症状を診断しました
Oリングテストに関しては様々な意見があるようなのでここで私がどうこうというのはありませんが、一般的な西洋医学だと思っていた私は、ここでの対応に少し驚きました

ちなみに、その男性は薬剤師や医師などの免許は持っていないそうです(漢方の処方は誰でもできるとのことです)

その後、Oリングでの診断で出された漢方薬は、10日分で8000円でした。
私の母は、妹も観てもらいたいというようにその男性に伝えると、男性は、実際にその人がここに来なくても、その人の書いた文字を見れば症状がわかる、妹に文字を書いてもらい、それを写真に撮って送ってもらってくれ、と母に伝え、母がその通りにすると妹が書いた自分の名前の写真画像に向かってOリング診断をし、漢方を処方してくれました

その際の代金も、十日分で8000円でした。

その男性の診断の信憑性の有無についてというのは私はよくわかりませんが、その時に私は初めて母が興味を持っている民間療法の中にも高額なものがあることを知りました

その後、その男性の元に通う母に、その男性はもっとすごい先生がいると東京に住んでいる人を紹介してくれました
1人で東京に行くのも心配ということで、私は母と2人でその男性を訪ねて東京に行きました

紹介されたその場所は、都内の何の変哲も無いアパートの一室で、インターフォンを鳴らすと内部が簡単な診療所のようになっていました
中には60代ぐらいの男性と、お手伝いをしている女性が1人いました。
紹介されてきたことを伝えると、その男性も同じようにOリングを使い母を診断し、それに合う漢方薬を処方してくれました
その男性が、母に対してやたらと褒めていたことと、そしてその診療所には漢方の調合室などなく、引き出しにしまってあった漢方をそのまま出したのが印象的でした

こちらは、十日分の処方で三万円ほどでした
また、処方される時に、健康のためといって、なにか特殊な力があるという紙や金属片も販売していました。
それぞれ数千円はするものでした

こういった、高額な民間医療があるということを、私は母の件を通じて身を以て体験しました。

ハマった人を元に戻すのは大変

こちらのような漢方の民間療法は、もしかしたら効果があるのかもしれません。
それは私にはわかりませんが、このような額はフェアと感じることができませんでした

処方された漢方は葛根湯などのどこでも手に入るもので、薬局で数百円で手に入るものです
また、色々なことを紹介してくれるので、その通りに全てを試していたらいくらお金があっても足りません

そういったことから、母にその男性の元に通うのはやめるように言いましたが、思っている以上に母を止めるのは困難でした

一般的な病院での治療に意味がないことがわかった母にとって、漢方を処方してくれる男性は唯一の頼れる存在のようで、通わなかったら治らないの、といって私のいうことをなかなか聞いてくれません

更年期障害にとって、多分自宅でゆっくりと静養し、ホルモンバランスが落ちつくのを待つのが一番なのでしょうが、そういったただ待つよりも母は何かをしていたいようで、少しでも自分にできることをということでその男性の元に通いたがりました

男性のやるOリングや写真での診断に医学的な裏付けがないこと、金額が適正ではないことを伝えても、でも通っていれば治るんだから、と論理的な会話が成り立ちません

母も、自分のお金なんだから何に使ってもいいでしょう、といった態度で、特に周りから何を言われても通うのをやめる気はないようでした

流石に、これには私も困ってしまいました

確かに、使っているのは母の個人のお金で、我々の家族に負担がかかることは一切していません。
洋服を買ったり美味しいものを食べたりしているのと同じで、個人の自由なのではないかという考え方もできます
人に迷惑をかけているわけでもありません

こういった、個人の趣味の範囲に入ってしまうというのが民間療法の厄介な点で、私たち家族も、母がやりたいのだから放っておこうということで、しばらくは様子を見ることしかできませんでした

ハマった人を助けるには、話を聞いてあげること

私の母の場合、私たち家族が色々と話しを聞くことでこちらの男性の元に通うのは治りました

母の場合、根本的な問題は心細かったのではないでしょうか。
更年期障害という人生で初めての経験で、治療法もないので自分で何とかすることもできないという状況で、なんとかしようという気持ちがハマるきっかけになってしまったのかと思います
我々が話を聞き、更年期障害になった母を理解することで、母の不安は減ったようです

こういった民間療法は詐欺で、ただお金を騙し取られているだけだよ、と伝えても、本人はそうは思っていない、もしくはわかっていても他に頼るものがないのだから何も効果はありません

なぜ本人が民間療法にハマってしまったのか、個人によって様々だと思いますが、それをまず話をして理解してあげる、それが理不尽な民間療法を抜け出す方法かなと思います

こういった方法をとらずに、論理的に否定をしても何も効果はありません。
本人は他に選択肢がないと思い込んでいるのですから、否定をしてもそこにすがるしかないのです

民間療法は、生活に負担をかけない程度に

私は、民間療法を否定するわけではありません
確かに、現在の科学では証明できていない、もしくは医療制度が追いついていないだけで効果のある方法というのはきっとあるでしょう

もしなかったとしても、気休めとして効果があるだけでも十分だと思います

しかし、今回のように大きな額がかかるものでは、生活に負担がかかります
こういったものにはまらないように、また家族や知人がハマった時にきちんと理解ある対応ができるように、備えておくのは重要だと思います


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