こんにちは、中山尚互(なかやましょうご)です。
もう数年前ですが、ミャンマー(ビルマ)に滞在をした時に、私は印象的な体験をしました。
当時のミャンマーは本当に田舎
近年ではミャンマーは政権も変わり発展めまぐるしい国ですが、数年前に私が訪れたときには、他の国からかなり分断された国でした。
軍事政権が続き、隣国のタイからは陸路がないので飛行機でしかいくことができません。
ビザも取りにくいので、なかなか旅行者が行かない国でした。
国内の状況もかなり遅れていて、ヤンゴンですら夜は真っ暗で出歩けないほど。
私が滞在したのはマンダレーの近くの寺院が多くある田舎でしたが、そこは電気も通っていない本当に近代的な生活からはかけ離れた田舎の村といった場所でした。
お金が意味をもたない場所
当時、ミャンマーには強制両替という制度がありました。(現在はなくなりました)
旅行者はミャンマーを訪れる際には300ドルを強制的に両替しないといけません(実際は賄賂を払うことでもっと少額にすることは可能)
ミャンマーは、東南アジアの中でもトップクラスに物価の低い国で、1日数百円もあれば生活ができてしまいます。
しかも、ミャンマーには商業的な娯楽などほとんどありません。あっても百円程度のマッサージぐらいで、そちらもほとんどお金がかかりません。
そこに住んでいる人は、農作業の合間におしゃべりをしたり、山で遊んだり、動物を追いかけたりして過ごしています。
そういった生活では、お金はほとんど意味を持ちません。
私は300ドルという、ミャンマーでは大金を当時持っていましたが、いくら使っても使い切ることができず、ほとんどお金に対して気にしないで滞在をすることになりました。
ゆとりのある生活の中で、最大の娯楽は親切
基本的にいつもバックパックで貧乏旅行をしている私は、ミャンマーで久しぶりにお金に困らない生活をすることになりました。
屋台で食事をお腹いっぱい食べても自分の持っている300ドルは全くなくなりませんし、宿も数百円です。
それ以外にお金の使い道がありません。
バックパック旅行者は気楽なもので、滞在している間に特にやることもないので、毎日住民と話をしたり遊んだりして過ごします。
お金にも時間にも仕事にもとらわれない、日本では感じたことのないゆとりのある生活がそこにはありました。
そういったお金などに縛られない生活の中に身を置いてみると、人との交流が生活の一番の楽しみになってきます。
新しい人と話をしたり、人とより一層仲良くなると、その日の充実感が高まります。
私以外にもミャンマーの街には旅行者がいたので、そういった人たちと旅行の話をしたり情報交換をするのが1日の中で何よりも大切な時間になりました。
他人との交流の中で、一番有意義に感じられる瞬間は感謝されることです。
人に親切にして感謝をされる。
お金や仕事のない暮らしの中で、これほど大切なことはありません。
怪我をしたという人がいれば病院を調べたり、次の目的地までの行き方がわからない旅行者がいたら一緒に駅までチケットを買いに行ったり。
言葉が通じなかったら手伝ってあげたり。
そういったことを通じて人に感謝をされて、その人との繋がりがより強くなる。
それは、綺麗事なんかではなく、その暮らしの中でもっともかけがえのないことでした。
見返りを求めない親切
旅行先での出会いは、ほとんどが一期一会です。
いくら良い出会いをしても、その後再会をすることはまずありませんし、交流はほとんど続くことはありません。
そんな時に、そんな出会ったばかりの他人に親切にしてもほとんど意味はないような気がしてしまいます。
いくらその人との間に信用を築いたとしても、すぐにそれは意味のないものになってしまいます。いずれなくなってしまうような儚い人間関係なのであれば、そこにかけた時間やエネルギーは、ただ消費されておしまいです。
しかし、私が体験したミャンマーでの生活では、効率だとか生産性だとか、将来を見据えて先のことを考えることはほとんど意味がありません。
そんな時間軸から切り離されてその瞬間だけを生きるような暮らしになると、その瞬間、自分が心地よく思えることが一番意味を持ってきます。
見ず知らずの他人が困っているのを見かけたら、どれだけ時間と手間をかけても手伝ってあげる。
そして、見返りなどは求めずに、ありがとうと言われたらすぐにその場を後にする。
そんな見返りを求めないその場限りの親切でも、私はとても心地よく感じることができれば、そこではとても意味のあるものでした。
まとめ
あのミャンマーでの体験は、今の私の人生観にも大きく影響を残しています。
見返りを求めず、将来どうなるか、これは効率がいいのか、そんなことは考えずにその瞬間に自分が心地の良いと思ったことをする。
それは自分に一番嘘をついていない生きかただと思います。
日本で働いていると、効率や生産性、そして自分の利益を一番に考えがちですが、そういった時にいつも私はあの時ミャンマーで体験した感覚を思い出すように心がけています。
ほいでは!
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