不便を受け入れるのが、豊かさに近づくための一歩なのでは


こんにちは、中山尚互(なかやましょうご)です。

先日、オランダのロッテルダムに滞在をしていました。

オランダは世界で二番目に労働時間が短い国と言われていて(一位はドイツ)、実際に行ってみるとゆとりある生活をしている人が多い印象でした。

私は、縁があったオランダ人の教師の元に滞在していましたが、彼はいつも5時過ぎには家に帰ってきて、夕方からはゆっくりと家で過ごし、夜は早く寝て朝も8時ぐらいに出て行くというライフスタイルを送っていました。

デン・ハーグで見つけた風車。オランダは近代的な国ですが、少し街を歩くとこんな景色も残っています。

旅行者からすると、オランダの暮らしはちょっと不便

そういったライフスタイルは魅力的ですが、旅行者の私からすると若干不便です。

今回の滞在で、私は自分のスマートフォンを破損させてしまいました。
旅行中に電話が使えないのは非常に不便なので地元の個人がやっている修理ショップに出向いて修理の依頼をしましたが、そこで言われた修理期間はなんと一週間。
いまは修理の依頼がたくさん入っていて、すぐに修理をして手渡すことができないとのことでした。

一週間という時間に驚いてしまった私は他の店も当たってみましたが、どこも同じような待ち時間です。
滞在先の教師の友人に聞いてみても、この国ではそれは普通のことだそうです。
正直、ビジネスとして成り立っていないのではとすら思ってしまいましたが、他にあたる場所がありません。
結局、旅行中ということですぐにスマホが必要だった私は、新しい携帯電話を買うことにしました。

しっかりと休むと、サービスがおろそかに

どうしてそんなに時間がかかってしまうかというと、それはオランダ人がしっかりと休みを取っているからです。
夕方には仕事を終え、週に二日はきちんと休み、夏にはバケーションもとるという働き方をするとどうしても一人当たりの仕事量は減ってしまいます。

作業が終わりきらないから残業をして片付けようという発想は一般的ではないようで、作業時間に終わらなかったら残りは次の日に回すのが当たり前だそうです。
そのような働き方のため、修理が完了するまでの時間がかかってしまうのでしょう。

労働者としてはとても理想的な環境かもしれませんが、私のようなサービスの利用者の立場からすると不便に感じてしまいます。

病院でも、すぐにかかることができない

オランダで、私は体調を崩して病院にかかりました。

体がだるく、熱っぽいので病院に行くと、すぐに医師の診断を受けることはできない、と言われてしまいました。
オランダではまず始めにホームドクターと呼ばれる簡易な治療をする医師に診てもらい、その後症状が深刻であればきちんとした医師に診てもらえるとのことでした。

私は病院が看護師の方と話をすると、その方は私に
”これはただの風邪だから、先生に診てもらっていも意味がないよ。このまま、薬局で風邪薬を買って寝ているのが一番”
というようなことを言い、先生の診察を受けさせてくれませんでした。
私は、今は旅行中だから少しでも早く治したいので先生の診断を受けたい、と伝えましたが、日本ではできるかもしれないけど、オランダではそういうことで病院にかかれない。診断を受けられるのはもっと深刻な病気の時だけだ、と言われてしまいました。

確かに、その看護師のいうことや病院の仕組みは合理的かもしれません。
風邪でいちいち病院にかかり、医療保険を使っていたら医療費の税からの負担が大きくなってしまいます。(私は旅行者なので、オランダの医療保険はありませんが、オランダ国民の場合は保険で医療費の一部は国が負担することになります。)
医師の数や看護師の数も減らせるでしょう。

確かに私に助言をくれた看護師のいうとおり、そこまで重症でなのであれば無理に病院にかからずに自宅で安静にしていれば問題ないことです。
病院にかかるということに若干のハードルを設けることで、病院の業務を効率化したり、医療保険の無駄を無くしているのではと感じました。

まとめ、小さな不自由を受け入れることで、豊かな暮らしが手にはいる

こういった、ちいさな不自由というのはどちらかというと日本では嫌われる傾向にあると感じます。
少しでも効率化が求められ、要求に応じてもらうのが当たり前になっています。

しかし、こういったオランダのような小さな不自由を受け入れることで、そこで働く人や社会全体を通してのゆとり、そして生活の豊かさは手にはいるのではとオランダの滞在を通じて感じました。


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする