外食の値段が安いのは、日本が豊かな証拠なのでは


こんにちは、中山尚互(なかやましょうご)です。

ただいま、イギリスに滞在しています。

他国に比べて、日本の外食の値段は格安

こちらの物価で感じるのが、日本と比べての外食の値段の高さです。
ロンドンでちょっとしたレストランで食事をした場合、ワンプレートを頼んでドリンクを頼んだだけで20ポンド(2800円)はすぐにいってしまいます。
他のヨーロッパの国でも同じように、ちょっとしたレストランに入るだけで20ユーロはかかってしまいます。

日本では、ランチタイムに食事をした場合、高くても千円を少し超えるぐらいです。こうした値段感覚を考えると、日本の外食の値段は他国に比べて破格に感じます。

実際に、Numbeoと呼ばれる世界の生活情報をまとめたデータベースを参照にしてみますとこのような統計が出て来ます。

こちらが世界各国の生活費を色分けしたもの。赤に近いほど高くなり、こちらでは東京はもっとも高い赤色に塗られています。

そして、こちらがレストランの価格を世界の国々で色分けしたもの。
上のグラフと比べてみると、ほとんどの国で生活費とレストランの色が同じなのに対して、東京のレストランの価格は中程度以下の黄緑色で塗られています。

こちらの図からも、日本は世界的に見ても外食の値段が安い国といえます

ヨーロッパの国のレストランは貧相な場合が多い

ヨーロッパのレストランで食事をすると、その値段の割にメニューが貧相であったり簡単なものであったりする場合が多く、日本の感覚で食事をするとがっかりしてしまうことが多くあります。

フランスやスペインは別として、イギリスやドイツで食事をすると肉を焼いただけだったり野菜を茹でただけの簡単な食事が出てくることがほとんどで、そのような食事に何十ユーロも支払うのはなんだか損をしたような気分です。

フランスのレストランは確かに凝った場所が多いですが、手頃な値段で食べれるビストロはテーブルが相席になったり、ウェイターのサービスがないに等しい状況であったりと日本のレストランと比べるとサービス面でのコストをかなり削減した印象です。

また、フランスであればフランス料理だけ、スペインであればスペイン料理だけといったように、ほとんどの都市で食事に多様性がありません。
駅前に、フレンチやイタリアン、中華やインド料理まで様々なレストランが並び、千円ちょっとできちんとしたサービスとともに食事をすることができるのは世界中で日本だけです。

この優秀な外食産業は、日本が豊かな証なのでは

実際、先日私は知人のイギリス人が東京に来た時に案内をし、日本の食事はなんて安いのだとその友人からなんども褒められました。
はじめ、そのような言葉は私にとって心地よいものではありませんでした。
ヨーロッパの国々に比べて日本は物価が安い。それはなんだか、日本が他の国と比較して衰退しているような、ネガティブな印象を持ちました。

私がそのことを言うと、そのイギリス人の友人は、それはまちがっている、と自分のロンドンでの暮らしを語ってくれました。

その友人の彼はロンドンで暮らす一般的な若者で、会社に雇われて仕事をして人並みの給料をもらっています。
しかし、彼の家は友人とのシェアハウスで、食事はいつも簡単なサンドウィッチなどがほとんどのようです。
友人と飲みに行くときは、外で食事をするとお金がかかってしまうから家で食事を済ませ、お酒を飲むためだけにパブに行くのだそうです。
実際、それは彼が節約をしてそのような生活をしているというわけではなく、それがロンドンに住む若者では普通のことのようでした。

給料から考えて食事のコストが見合わなすぎて、レストランは気軽に行ける場所ではないようです。
日本と比べて、日常生活とレストランでの食事との間に距離感があり、本当に特別な時にしか行くことはないそうです。

気軽にレストランで美味しい食事ができる日本はなんて豊かな国なんだ、とその友人は私と一緒にいった回転寿司の店で話していました。

日本は、国内の価格のバランスがよい

イギリスに比べて日本の物価は全体的に低いように感じます。
しかし、普段の生活での食事に対する選択肢の幅は圧倒的に日本の方が上です。こういった、なかなか数値化しにくい部分で日本の暮らしはかなり豊かなのではないでしょうか。

為替のレートで考えると近年の日本の物価は安く、先進国の物価感覚から新興国のものに近づいているような印象を受けますが、日本で給料を得て日本で暮らしている場合に限れば、日本のレストランの価格はバランスが良くその暮らしの質は他の先進国に比べても豊かなものに感じます。

まとめ。生活の選択肢が多い日本は、豊かな暮らしをしている

こういった、日本の外食産業が他国に比べて優秀なのは、そこで仕事に就いている人の給料が安く抑えられているからだとか、数年前までのデフレから抜け切れていないからだとかという指摘もあるかもしれません。
しかし、生活をしている私たちにとって、その値段のバランスは他国に比べても我々の暮らしを豊かにしてくれています。

また、日本が豊かでコスト削減の技術があるからこそ、こういった外食産業の低価格が実現しているのではないでしょうか。


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