ロンドンで出会ったパキスタン人の移民は、ミニマーケットで経営者に


こんにちは、中山尚互(なかやましょうご)です。

今年の初めに、ロンドンに滞在していました。
その際に出会ったパキスタン人の男性のライフスタイルはなかなか魅力的でした。

ロンドンには、ミニマーケットがたくさん

ロンドンには、こういった感じで小さな商店がたくさんあります。
日本のようにチェーン店ではなく個人商店ばかりで、それぞれが個性のあるお店ばかりです。

そして、こんなお店はだいたいインド人かアラブ人(パキスタン人やトルコ人)によって運営されています。

ロンドンに限らず、だいたいヨーロッパの都市にはコンビニがありません。
コンビニの代わりにこういった小さな商店がいくつもあり、夜遅くまで営業しているのでコンビニの代わりになっています。

ミニマーケットの主人と親しくなる

私は、自分が泊まっていた宿の近くにあるミニマーケットの主人と偶然親しくなり、話を聞くことができました。

主人の名前はハッサンといい(アラブ人の中でハッサンという名前はものすごくポピュラーな名前です。私はこれまで、ハッサンという名前の人に何十人も会っています笑)パキスタンから来た移民でした。
ハッサンの店はロンドンの郊外にあり、雑貨屋と肉屋があわさったような店でした。

驚くことに、ハッサンは日本語が少し話せました。
若い頃に、数年間日本の工場で働いていたのだそうです。久しぶりに日本語が話せるのが嬉しいと、ハッサンは私と顔をあわせるたびに日本語で挨拶をしてくれて私たちは交流を深めました。

ミニマーケットにも色々と住み分けがある

ハッサンが言うには、ロンドンのミニマーケットにも色々と住み分けがあるそうです。
ロンドンの移民で大多数を占めるのはインド人ですが、彼らは宗教上の理由で牛肉の加工ができません。
そのため、ハッサンのようなパキスタン人のマーケットは牛肉を売ることができるので、インド人のマーケットとうまく住み分けができるのだそうです。
そして、インド人もアラブ人も豚肉とお酒を扱うことができないので、豚肉は中国人とイギリス白人の専門となっているとのことでした。

休日の考えかたも、イスラム教はラマダンの日は休日を多くとるので、その際にはインド人や中国人のマーケットにお客を取られてしまう、とハッサンは笑いながらいっていました。

宗教の教義はこうして他民族との住み分けのルールとしても使われているというのは、非常に面白い話でした。

日本で働いたお金で、ロンドンに来て家を買い、子供を大学に行かせた

親しくなるうちに、私はハッサンの家に呼ばれて夕食をご馳走になりました。

私は、差し入れにとスーパーで買ったお惣菜を買って行きましたが、この食事はイスラム教の教義にそってつくられていない(ハラル食品ではない)といってその食事は食べてもらえませんでした笑
これは私の思慮が足りなかったですね。今後は気をつけないとと思います。

ハッサンはロンドンの郊外に一軒家を持っていました。
ロンドンは築100年以上経った家が当たり前で、ハッサンの家も歴史のある家でしたが、まだまだ住むことができそうです。
20年以上前にはここは安い家だったけどね、ロンドンが発展したおかげで、今では買値の倍の値段になったよ、と嬉しそうにハッサンは家のことを語っていました。

ロンドンの中心地では無理ですが、ロンドンの郊外やイギリスの田舎では家族持ちは家を借りたりせず、購入するのが一般的で、ハッサンのように住宅価格が物凄く上がるというのもよく聞く話です。

家と商店の仕事で財産を築いたハッサンは、いまは子供をロンドンの大学に行かせているとのことでした。

日本で工場の仕事をしていた時は、確かにパキスタンにいる時よりも給料は物凄く良かったけれど、いつまでも工場で働き続けるのも大変だからね、いつかはここを出ないとと思っていたよ。
ハッサンは日本での暮らしを楽しそうに語ってくれましたが、工場での勤務についてはそんなふうに語っていました。

日本で得た資金で家を買い、ロンドンでミニマーケットの経営を始めることができたということで、ハッサンは日本で働けたことを非常に感謝しているようです。

もしハッサンが日本で暮らしていたら

もしハッサンが日本に住み続けていたら、どうなっていたのかと私は想像しました。

工場の仕事を続けるのは大変です。
それに、日本にはコンビニがたくさんあり、ハッサンの店のようなミニマーケットが商売をしてもお客が入ることは難しいでしょう。

家も、賃貸が当たり前の日本では、毎月、家賃を支払い続けなければなりません。

家族を養い、子供を大学に入れられるようなお金をハッサンが日本で稼げるのでしょうか。
私には、あまりいいイメージを浮かべることはできませんでした。

日本の暮らしは便利、でも移民は仕事を見つけにくそう

最近、都内のコンビニで外国の方が働いているのをよくみます。
彼らは移民ではなく、外国人実習生として日本に来ている人たちなのだそうです。

私の知人のタイ人も実習生として働いていましたが、給料はかなり安く抑えされているようでした。
ああいった仕事をして、実際に実習としてスキルを得て彼らはよい仕事に就く技術を得ることができるのでしょうか。私には、そうは思えません。
しかし、海外から来る人はああいった仕事しかないというのが現状なようです。

ロンドンのミニマーケットは経営者によって売っているものも値段も違いますし、肉の種類によって店を選ばないといけないなど不便もあります。
しかし、移民が豊かな生活を目指せる足がかりとして受け皿として機能しています。

日本に、移民に対してミニマーケットのように機能する職場は、今の所なさそうです。
私が子供の頃に、とある中東の国の人が不正のテレホンカードを売っていることがありました。
ああいった違法性のあることが移民の仕事の受け皿にならないよう、日本にもアラブのミニマーケットのような外国人が働く場ができればいいなと思います。

ほいでは!


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