低価格、低サポートを受け入れる


こんにちは、中山尚互(なかやましょうご)です。

私はMVNO、いわゆる格安SIMを使っていますが、月々の支払いが以前より大幅に節約できて大変満足しています。

低価格の商品にサポートが薄くなってしまうのは仕方がない

近日、格安SIMのサポートでトラブルが多発しているようです。
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MVNOは、基本はサポートは電話とメールのみでドコモやソフトバンクのようなサポートデスクはありません。
トラブルが起こった時に電話も繋がりにくく、対応がスムーズでないときもあります。

他にも、キャリアメールが使えなかっかり契約までに時間がかかったりMNPの番号の発行に時間がかかったりと、MNOに比べて不具合があることが多いです。

しかし、これに不満を言ってしまうのはすこし見当違いです。
きちんとしたサポートを求めるのであれば、料金の高い通常のキャリアを選ぶ。安いものであればサービスが悪い。
格安SIMは、実店舗を置かなかったりサポートスタッフを削減するなどして経費をできるだけ節約して、月々の支払額に還元しているのですから、これは格安SIMを選んでしまった以上は避けようのない、仕方のないことです。

工夫のおかげで、なかなか気づきにくい低サービス

私は近所にある丸亀製麺をよく利用します。
数百円でおいしいうどんを食べることができ、サイドメニューも充実しています。
自分の気に入った商品を皿に盛り付けてレジに持っていくのは面白いですし、見た目にも楽しいですが、この仕組みのおかげで、こちらのお店は人件費や食事を保管するスペースを節約できています。
本来なら低サービスになってしまうところは、こういった工夫で魅力的なものに変えられています。

他にも例えばユニクロのTシャツ専門店舗のUT。
こちらは、棚の正面にサンプルの商品が飾ってあり、それでデザインやサイズ感をチェックして気に入ればその奥にあるプラスティックのボトルに入った商品を手にしてレジに行きます。
その前衛的なシステムは印象的ですが、こちらもサンプルのシャツを置くことで、試着するたびに畳み直して売り場に並べるという手間を省いています。

こういった工夫で、本来ならば低サービスのものでもうまく不便にならないようになっています。
こうして、少しでも悪い印象を残さないようにして商品を買ってもらおうとする、工夫や努力は本当に素晴らしいものです。

安いのに便利なんて異常

先日、アメリカのロサンゼルスに旅行に行ってきました。
私は節約をするためにローカルのバスと電車をよく利用しましたが、アメリカの公共機関の便の悪さにはなかなか手こずりました。

バス停の表記も見つかりにくく、バスの路線図も書いていない。
おまけに時刻表もないので何時から何時まで走っているのかもよくわからず、どういうルートを走るのかもよくわかりません。
電車もそうでした。本数が少なく、発車時刻も決まっていません。乗り換えにすごく時間がかかり、乗ってもいつまでも動き出さないということもしょっちゅうです。
車であれば15分もかからないような距離でも、バスを使うと1時間以上かかってしまいます。

こんなひどい交通手段がなぜ存在しているのか、と思いますが、それは運賃が非常に安いからです。
ロサンゼルスのバスは路線によりますがどこまで乗ってもだいたい1ドル。
タクシーを使うのとでは値段が全く違います。
車を持っていない人にとって、これ以上に安く移動をできる方法がないからです。
バスを利用する人は、サービスが悪いことは承知の上で、安いからという理由でこちらを選択しています。

アメリカのバスだけではありません。
ロンドンの、三段ベッドに詰め込まれたドミトリー。
パリにある、相席が当たり前で隣の人と肩がぶつかるほど近い席に座らなければならないビストロ。
そういった、低価格で低サービスというのは日本以外の国ではかなり頻繁に目にします。そして、そのことに文句をいう人はほとんどいません。

こんな狭いベッドに詰め込まれて、ここの宿では棺桶に寝てるみたいだ。
そんなジョークを言うことはあっても、深刻な問題だと捉えるような人はいません。
不満があるのであれば行かなければいい。もう少しお金を払えばいいところがあるのだから、安いサービスに文句を言っても仕方がない。
日本以外の国では、そんな当たり前のことは当たり前にまかり通っています。

安いサービスを受け入れる

ものが売れなかった日本は、安くて質のいいサービスをつくり上げて来ました。
そのおかげで私は普段、お金をほとんど使わずに快適に暮らしていますし、不満もほとんどありません。
しかし、これは日本の景気や人件費のバランスがうまく噛み合い、そして企業の創意工夫のうえでなんとか成り立って来たものです。
グローバル化が進み他国との交流がつよまっていく今後、日本だけがそういった特殊な状況でい続けると言うことは難しいでしょう。

特に、インターネットが発展すると人件費の削減がどんどんなされていきます。
人件費が抑えられると、サービスにかける人員は真っ先に減って行きます。
これまでは創意工夫でなんとかなって来ましたが、SIMカードの販売のようにサポートを必要とする人が一定数いるような商品では、そういった歪みが真っ先にでてきてしまいます。

まとめ

安い値段に相応のサービスというふつうなら当たり前のことに違和感を覚えてしまった。
それは、これまでの低価格高サービスの仕組みが壊れ始めて、世界の中で日本だけがおかしかった部分が訂正されつつある。
格安SIMに対する不満は、そんな日本が変わりゆく非常に象徴的なできごとのように感じました。

ほいでは!


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