ロンドンのバス事情を見て、日本のバスも将来はこうなるのかなと思った話


こんにちは、中山尚互(ナカヤマショウゴ)です。

本日、ロンドンで長距離バスを利用した時の話です。

ロンドンの長距離バスはコーチと呼ばれ(昔、馬車のことをコーチと呼んでいて、長距離バスは現在の馬車ということでこう呼ばれるそうです。)一番大きなターミナルはビクトリア駅の近くにあるビクトリアコーチ駅です。


ビクトリア駅から5分ぐらい歩くとつきます。

ここからバスに乗った時の出来事

イギリス中部の都市ノッティンガムに向かうバスで出発から1時間ほど経った時のことです。
突然、運転手さんが車内にアナウンスを入れました。
「泊まるはずだった駅を通り過ぎてしまったから、今から戻ります。」
そんなシンプルなアナウンスです。
そしてバスはUターンをして、15分ほどきた道を戻って本来止まるはずだった駅に戻り、そこで待っていた乗客たちを乗せました。

この一連の出来事で何よりも異様だったのは、そんなことがあっても乗客は一言も文句を言わない、ということでした。
この、本来泊まるはずだった駅を通り過ぎてしまった、というのは明らかに運転手のミスです。しかも、かなりのうっかりな上に、謝罪もありません。
そのために飛ばされてしまった駅で待っていた人はかなり待たされたでしょうし、最終地点であるノッティンガムには1時間近く遅れてつきました。
しかし、乗客たちは何事もなかったかのように座席に座ったままで、予定時刻をかなり過ぎて目的地についても、サンキューと運転手に言って降りて行きました。

正直、イギリスでコーチを何度も使ったことのある私にはこんな出来事がこれまでにも何度もありました。
時間通りにつかない、本来のバスストップが急遽変更になってどこでバスを待ったらいいのかわからない、乗り換えをするバスがすでに先に駅を出てしまっている。アナウンスがないので次の停車場所がどこなのかわからない。
イギリスではそんなことは日常茶飯事です。

けれど、そんなことがあった時も私はコーチステーションで誰かがクレームを言っているのを見たことがありません。
みんな静かにアナウンスを待ったり駅員に様子を聞いたりして、おとなしく自分にできることだけをしています。
この国ではそれが当たり前のことのようですが、私からしたらこの様子はかなり異様に感じました。

安い運賃ではその方が合理的

大概の国では、バスは最も安い移動の手段です。
それはイギリスでも同じで、きっちりと時間を守ったりペコペコ謝ったりする誠意などはいいから安く、自分たちを運んでくれればいいという乗客たちが乗っています。
時間の正確さや誠意を求めるのであれば電車に乗ればそれ相応のサービスを受けることができますが、バスの乗客たちが求めているのはそんなことではありません。
少しでも安く、自分を目的地に運んでくれればいいと乗客たちは考えています。

日本のバスはサービス過剰

日本の長距離バスは、ご存知の通りの素晴らしいサービスです。たとえ1分でも遅れたら運転手から丁寧な謝罪を受けることができ、もちろん停車駅を飛ばしてしまうなどということはありません。
どのような状況でも丁寧な説明があります。
このような過剰サービスは、たとえ今後なくなっても乗客の数は減らないでしょう。日本でもバスを選ぶ人は新幹線や飛行機よりも運賃が安いということでバスを選んでいるのであって、サービスは重視していないのですから。

安価なバスでも一流のサービスを提供してくれる日本のバスは素晴らしいです。
しかし、それは従業員などに無理な形で圧力がかかった結果であり、いつかこの形は無くなってしまうのではないでしょうか。

ロンドンからノッティンガムに向かうバスの中で、そんなことを考えました。

ちなみに

イギリスのコーチにはこんな感じでワイファイ完備と書かれていますが、ほとんどまともにつながるバスに乗ったことはこれまでほとんどありません笑

こちらはノッティンガムの市内巡回バスです。

なかなかの汚れっぷり。
日本とはかなり違う考えなのが、この車体を見ただけでもよく分かります。


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